BBのサッカー苗
ブルーベリーを育てていると、地中から芽が伸びて来ることがある。シュートという呼び方は間違いではないが、より正確に言うとサッカーである。
とても太い芽で大切にしたくなるが、以下の点から役立たない。
▽地植えの場合
- 株同士の境界が曖昧になる。
- 通路がなくなる。
- 枝のように伸ばすと、地中の茎を始点にして左右にこける。
▽鉢植えの場合
- コガネよけシートを持ち上げる。
- 鉢の端で主幹クラスに成長するので見た目が悪い。
- 鉢増しをすると、より不細工になる。
- コガネシートが張れない。
▽苗として利用する場合
- 太い根が少なくて活着が悪い。
- 細根のせいで、しばらくは太い根を出さない。
- 苗が傾いている。
- 地中にとても長い茎があるから鉢植えにできない。
サッカーは成長は速く感じるが、それは親株から養分を奪っているからで、切り離したら普通の苗にはるかに劣る。
サッカーを堀り上げると、周囲にある親株の根にも相応のダメージがあるし、サッカーでの増殖はしない方がいい。
どうしてもやりたいならこんな手順がいい。
傾いたサッカーの茎を立てるため、少し掘り上げてレンガなどで枕を置く。
若芽なら茎が固まるまで放置でいい。
茎の途中を3-5cm程度、環状剥皮する。その上から良い根が出て来るので、土を盛る。切れ目を入れたポリポットでやると簡単。
立派な根が出たら地中の茎を切断。茎を切っただけではつながるので、数cmは除去しておきたい。
ようするに取り木である。翌年以降に植替える。
▽ここに写真
庭植えのTifblue(RE)のサッカーを、親株の近くで3年間養生した大苗である。
たしかに挿し木ではこんな大きくならないと思うが、手間を考えるとじつにばかばかしい。親株へのダメージもそれなりにあるはずだ。
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