自衛隊に入ろう
日本人は植物の些細な個体差を品種として区別し、収集するのが大好きだ。
古典園芸では、様々な植物が愛でる対象となっている。東洋蘭、観音竹、万年青、細辛、イワヒバ、朝顔、など、数え上げればキリがない。
海外の観葉植物であっても、日本人は同じようなことを考える。
サボテンや多肉植物がそうだ。わずかな模様の違いを見出して、そこを愛でる。
近頃、アグラオネマという観葉植物をよくよく見かける。
外国ではメジャーな観葉植物で、東南アジアのナーセリーで大量生産されている。
私の部屋にもいくつかある。テーブル筐体の上に置いてあるのがこれ。
Aglaonema commutatum 'Emerald Beauty'
この種は特に育てやすい。
昨年、15cmくらいの小さな個体を1,000円ほどで買ったが、蛍光灯の明かりだけでよく育っている。
それから仕事机の横に置いているのがこれ。
これはタイで生産されているアグラオネマで、迷彩柄がかっこいい。
この模様は、品種改良によって生み出されたのかというと、そうでもないようだ。
なにしろ野生の状態でさえ、こんな感じである。
戦場に生えていたのかというほど迷彩色である。
私が育てている個体は手に入れやすいのだが、こういいった野生からの採集品は高値が付いているものが多い。
採集品には個体番号が付いていて、その中でも特に美しい個体には品種名が付く。販売価格も軽く数万円である。
古典園芸や多肉植物は、増殖しにくい植物だった。希少価値が高いから値が張るのは理解できる。
だがアグラオネマは、ディフェンバギアやモンステラ、アローカシア等、他のサトイモ科植物と同様、とても増殖しやすい植物である。どうしてこんなに高いのかわからない。
今はバブルオネマだが、来年にはきっと安くなっているだろう。
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