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2012年6月20日 (水)

トウカイコモウセンゴケ

先日のキノコ観察会の後、参加者にトウカイコモウセンゴケの自生地を案内した。
モウセンゴケというのは湿地に生える食虫植物である。

Tokaikomousengoke

トウカイコモウセンゴケは、モウセンゴケとコモウセンゴケの雑種で、その名の通り、東海地方を中心に分布している植物だ。
モウセンゴケはn=2x、コモウセンゴケはn=4x。
植物ではよくあることだが、4倍体の方が大きくなる傾向がある。よってモウセンゴケよりも、「コ」モウセンゴケの方が大きい。
ハナショウブやシンビジウムでは、花を大きくするために、品種改良で4倍体にしているものがあるとか。

それはさておき、モウセンゴケとコモウセンゴケを交配するとn=3xとなる。
ヒガンバナやシャガ、種無しスイカや、多くのヤブガラシのように、3倍体の植物はタネができない。
このままだと雑種のモウセンゴケは子孫を残せないことになる。だがトウカイコモウセンゴケは、奇跡的にn=6xと倍数化しているそうで子孫を残せるらしい。

この場所のトウカイコモウセンゴケは、人工的に移植したものだ。
ここから10mほど離れた場所に、本来の自生地がある。
元の自生地は、10年前まではよく手入れされていたのだが、現在は草刈りもあまりされていないようだ。しかも数年前の造成によって、染み出す水が減ったようで、環境が悪化していた。
ちょうど造成によってできた土手には、いつも水が染み出している場所がある。
ツノ丸とウズ丸が、その新しくできた土手にトウカイコモウセンゴケを移植したところ、うまく根付いたというわけだ。元の場所よりも日当たりが良く、何百株にも増えている。
この場所は、誰かがトウカイコモウセンゴケに気付いて、草刈りをしてくれているようだ。ありがたいことだ。

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