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2012年1月23日 (月)

マルメロの話

日本でカリンと呼ばれて流通している果物は、そのほとんどが偽物で、その正体はマルメロという果物である。品種が違うとかいうのではなく、そもそも属が違う。

カリンはいくら煮てもやわらかくならないが、マルメロは煮るとやわらくなるので、ジャムに加工できる。生食にはうまくないが、とてもペクチンが多く、ジャムの素材としては最適。その香りや味はすばらしいが、日本ではあまりなじみがない。

Quincepineapple

ポポーと同様、日本で出回っている品種はとても古い。
代表的なSmyrnaはとても古い品種だし、Kaoriは比較的新しい国産品種ではあるが、せいぜいブルーベリーでいうところのナントカ星。

米国では、Pineapple、Van Demanなどのすばらしい品種が出回っている。改良したのは育種の神様、バーバンクである。
それらはまったく渋味がなく、リンゴのように生食することができるとか。
こういった優秀品種があるにも関わらず、日本に導入されることはない。
マルメロは、リンゴの火傷病(しょうかびょう)ウイルスを持っている可能性があるため、輸入禁止となっているからだ。
これは隔離栽培をしても輸入できないことになっているからお手上げだ。
Pineappleという品種は大正時代に日本に入ってきたという資料もあるが、苗は流通していいないようだ。今も国内で手に入るのだろうか。

ところで、この本を探している。マルメロの専門書だが、どこかで読めないものだろうか。
文献によると、バーバンクはPineapleの発表後、さらに素晴らしい品種を少なくとも二つ開発している。だがそれらがどうなったのかは不明、
それらは晩年の育種だから、バーバンクが死去すると共に、世に出ることなく終わったのかもしれない。

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